Richa Naidu

[ロンドン ７日 ロイター] - 英食品・家庭用品大手ユニリーバは、洗濯用洗剤や柔軟剤を手がける欧州ホームケア事業のサプライチェーン（供給網）を刷新するため１億５０００万ユーロ（１億６５００万ドル）余りを投じていることを明らかにした。

長年の業績不振を挽回し、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）後の若い消費者層を取り込むことが狙い。

グローバルホームケア事業の責任者エドゥアルド・カンパネラ氏がロイターの取材に応じ、「欧州の供給網を全面再編している」と述べた。製品の品質向上や新規販売促進戦略などへの再投資に寄与しているという。

今回の再編は２０２３年初めに着手した。２６年までの計画で、工場建設に加え、倉庫増設や既存施設への新規生産ライン追加などを実施する。

同社を巡っては数カ月前、ハイン・シューマッハ最高経営責任者（ＣＥＯ）が成長軌道に戻すため陣頭に立っており、その一環として２５年末までに欧州の全事務系職員の３分の１を削減する方針と報じられた。今回のカンパネラ氏発言報道はそれに続くものとなる。