- 2024/09/27 掲載
午前の日経平均は続伸、自民総裁選前に利確売りも 一時3万9000円
日経平均は182円高で寄り付いた後も371円高の3万9297円59銭に上値を伸ばした。7月24日以来の高水準となり、8月上旬の急落前の水準を回復した。米マイクロン・テクノロジーの好決算を受けた米半導体株高の流れが継続し、東京エレクトロン、アドバンテストといった指数への寄与度の高い半導体関連株が買われ、日経平均の押し上げに寄与した。 配当落ち日に当たり、配当落ち分として試算される約260円を考慮すれば「実質300円高」(国内証券のストラテジスト)とみられている。
取引時間中にドル/円が145円半ばまで上値を伸ばしたことは、輸出株を中心に追い風になった。一方、前場終盤にドル/円が伸び悩むと日経平均は上げ幅を削り、一時わずかにマイナスに転じた。市場では「実際の総裁選の投開票が迫って様子見が強まってきた」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との声があった。 ドル/円の上昇局面では、早期の追加利上げに慎重な立場を示す高市早苗経済安全保障担当相の勝利への思惑が背景にあるとの見方が聞かれた。
TOPIXは0.73%安の2701.20ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆3420億8200万円だった。東証33業種では、値上がりは機械や精密機器、化学など8業種、値下がりは石油・石炭製品や鉱業、銀行など25業種だった。
東京エレクトロンが大幅高だったほか、資生堂や安川電機はしっかりだった。一方、原油安となる中、INPEXは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが474銘柄(28%)、値下がりは1099銘柄(66%)、変わらずは27銘柄(1%)だった。
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