- 2024/09/25 掲載
独コメルツ銀、次期トップにオルロップCFO クノッフ氏の後任
[フランクフルト 24日 ロイター] - ドイツのコメルツ銀行は24日、次期最高経営責任者(CEO)にベッティーナ・オルロップ最高財務責任者(CFO)が就任する人事を発表した。来年末に退任すると表明したマンフレッド・クノッフCEOの後を引き継ぐ。
コメルツ銀の監査役会は、社内外でクノッフ氏の後任候補を探したが、最終的に全会一致でオルロップ氏に決まり、新たに5年の任期で経営のかじ取りを委ねることになったと説明した。
折しもイタリア大手銀行ウニクレディトがコメルツ銀の株式保有を拡大し、買収を視野に入れている一方、コメルツ銀の経営陣や従業員、ドイツのショルツ首相までが買収に反対の声を上げている。従業員4万2000人余りで2万5000社を超える取引企業を有するコメルツ銀は、ドイツ経済の大きな支えになっているからだ。
こうした中でオルロップ氏は先週、今後の対応を考える上でもいったん冷静な姿勢を持つことが重要だと指摘。ドイツ政府に対しては、なお保持しているコメルツ銀株12%を手放すべきでないと訴えた。
オルロップ氏は2014年コメルツ銀に入った後、17年から取締役メンバーとなり、20年からCFOと副CEOを務めている。
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