- 2024/09/25 掲載
米国株式市場=S&P・ダウ最高値更新、中国景気刺激策で素材株に買い
[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は、S&P総合500種とダウ工業株30種 が終値での最高値を更新した。中国の大規模な景気刺激策を受けて素材株が買われた。
両指数は9月の米消費者信頼感指数が予想外に低下したことを受け、労働市場への懸念から序盤に上げ幅を縮小する場面もあったが、終盤にかけて堅調に推移した。
ホライゾン・インベストメンツのポートフォリオ運用責任者、ザカリー・ヒル氏は、「きょうは株価浮揚策や将来的な利下げの確約といった中国の政策発表が最も材料視された。中国の政策は海外でも総じて株価を大きく動かす要因となった」と指摘した。
中国の要因に敏感な非鉄金属や資源関連銘柄の好調が目立ったとした。
S&Pの主要11セクターのうち5セクターが上昇し、素材株が1.35%で上昇率トップとなった。
中国人民銀行(中央銀行)は24日、新型コロナ禍以来となる大型景気刺激策を発表。デフレ圧力が強く、今年の経済成長率目標未達の恐れがある中、経済活性化を目指す姿勢を鮮明にした。
銅やリチウムを生産する鉱山会社が上昇。フリーポート・マクモランが7.93%高、サザン・コッパーが7.22%高、アルベマールが1.97%高、アルカディウム・リチウムが3.2%高となった。
一方、米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は24日、インフレの主要指標はFRBが目標とする2%をなお「不快なほど」上回っているとし、慎重に利下げを進める必要があるとの考えを示した。
カード大手ビザは5.49%急落。米司法省が反トラスト法(独占禁止法)に違反したとして同社を提訴したことを嫌気した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり柄数を1.93対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は114億2000万株。直近20営業日の平均は116億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 42208.22 +83.57 +0.20 42234.99 42281.06 42056.82
前営業日終値 42124.65
ナスダック総合 18074.52 +100.25 +0.56 18046.44 18091.96 17863.38
前営業日終値 17974.27
S&P総合500種 5732.93 +14.36 +0.25 5727.66 5735.32 5698.99
前営業日終値 5718.57
ダウ輸送株20種 16150.50 +265.98 +1.67
ダウ公共株15種 1048.89 -9.46 -0.89
フィラデルフィア半導体 5091.78 +65.97 +1.31
VIX指数 15.39 -0.50 -3.15
S&P一般消費財 1615.03 +12.22 +0.76
S&P素材 604.57 +8.07 +1.35
S&P工業 1139.47 +7.94 +0.70
S&P主要消費財 887.83 -3.40 -0.38
S&P金融 749.62 -6.95 -0.92
S&P不動産 281.88 -0.18 -0.07
S&Pエネルギー 683.38 -1.97 -0.29
S&Pヘルスケア 1797.38 -4.00 -0.22
S&P通信サービス 309.75 +1.22 +0.40
S&P情報技術 4360.40 +34.31 +0.79
S&P公益事業 405.21 -3.09 -0.76
NYSE出来高 10.49億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 37815 - 5 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 37670 - 150 大阪比
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