日銀の植田和男総裁は２４日、２０２５年大阪・関西万博の会場となる大阪市の人工島「夢洲」を視察した。シンボルの「大屋根リング」に上ってパビリオンの建設現場などを確認した後、記者会見で「日本経済にとって大変重要なイベントだ」と景気浮揚効果に期待。「最先端のテクノロジーにじかに接するとともに、多様な文化や価値観に触れる絶好の機会になる」とも指摘した。

植田氏は、視察後に開かれた関西の経済団体との懇談会で、大阪商工会議所の鳥井信吾会頭から「景気の『気』を陰から陽に変換するのに役立つ。関心を持ってほしい」と要望を受けた。

【時事通信社】 〔写真説明〕２０２５年大阪・関西万博の会場を視察する日銀の植田和男総裁（右）＝２４日午前、大阪市（代表撮影）