• 2024/09/18 掲載

カナダCPI、8月は2.0%上昇に伸び鈍化 中銀目標に到達

ロイター

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[オタワ 17日 ロイター] - カナダ統計局が17日に発表した8月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は2.0%と、前月の2.5%から伸びが鈍化した。2021年2月以来、3年半ぶりの低水準で、カナダ銀行(BOC、中央銀行)が目標とする2%に達した。前月比は0.2%下落した。

ロイターがまとめた市場予想は前年同月比2.1%、前月比は横ばいだった。

中銀が重視するコア指標の前年同月比の伸び率も3年4カ月ぶりの低水準となった。コアインフレ指標の一つであるCPI中央値は前年同月比2.3%上昇、CPIトリム値は2.4%上昇と、それぞれ前月の2.4%、2.7%から鈍化した。

物価上昇の鈍化は主にガソリン、電話サービス、衣類・靴の価格低下による。ガソリン価格は前年同月比5.1%下落し、インフレ鈍化に最も寄与した。衣類・靴の価格も4.4%下がった。

一方、家賃は上昇し、住宅ローン金利分を含む住居費の鈍化ペースは遅い。CPI全体の約30%を占める住居費は5.2%上昇。前月は5.7%上昇だった。主に住宅ローン金利と家賃の影響による。

住宅ローン金利の費用は8月に18.8%上昇と、前月の21%からは減速したものの高水準が続く。家賃は8.9%上昇と、前月の8.5%から加速した。住宅ローン金利と家賃が、8月のCPI上昇の最大の要因だった。

CIBCのシニアエコノミスト、アンドリュー・グランサム氏はレポートで、物価上昇が落ち着いていることを踏まえ「カナダ銀行(中銀)は経済を刺激し、失業率の上昇を抑えることに注力すべきだ」と指摘。来年半ばまでにさらに200ベーシスポイント(bp)の利下げを予想していると述べた。

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