- 2024/09/18 掲載
スペイン中銀、24年成長率見通し引き上げ 観光ブームと人口増で
欧州中央銀行(ECB)が12日にユーロ圏の24年の国内総生産(GDP)成長率予想を0.9%から0.8%に引き下げる中、スペインでは観光ブームと人口増加が押し上げ要因となった。
当初の成長率予想は1.9%で、引き上げは今年に入って2回目。第2・四半期の成長が予想を上回る前期比0.8%となったことで通年の成長率予想を上方修正した。第2・四半期は観光業が0.3%ポイントの押し上げ要因だった。第3・四半期の成長率は0.6%に減速すると予想している。
24年1─7月のスペインでの外国人観光客による支出は前年同期比18.6%増の710億ユーロ(790億ドル)。スペイン中銀は、移民の流入による人口増のほか、ユーロ圏の他国と比較してスペインの製造業が底堅かったことも成長に貢献したと言及した。サービス輸出も、通信やコンサルタント業、建築、銀行業を中心に堅調だった。
個人消費は依然低迷しているものの、金利の低下とインフレの鈍化により、今後数四半期にわたり改善が見込めると予想した。
25年、26年の成長率に関しても2.2%、1.9%とそれぞれ予想し、従来の1.9%、1.7%からいずれも引き上げた。
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