- 2024/09/16 掲載
中国新築住宅価格、8月は前年比-5.3% 9年余ぶり大幅下落
[北京 14日 ロイター] - 中国の8月の新築住宅価格は前年比で9年余ぶりの大幅な落ち込みとなった。政府は一連の支援策を導入しているが、不動産部門の実質的な回復を促すに至っていない。
中国国家統計局のデータに基づくロイターの算出によると、新築住宅価格は前年比5.3%下落。下落幅は7月の4.9%から拡大し、2015年5月以来の大きさを記録した。
前月比では0.7%下落。下落幅は7月と同じだった。14カ月連続のマイナスとなった。
不動産仲介を手がける中原地産のアナリスト、張大偉氏は、住宅購入者の需要や所得、信頼感が回復するにはしばらく時間がかかるため、不動産市場は依然として底入れの過程にあると指摘。「市場はより強力な政策を期待している」と語った。
調査対象の70都市で価格が前月比、前年比ともに上昇したのはわずか2都市だった。
同日発表された1─8月の不動産投資と不動産販売はそれぞれ前年比10.2%、18.0%落ち込んだ。
野村は13日付のリサーチノートで「下半期に新たな逆風が吹いて景気がさらに減速する見通しから、当局は最後の手段として、既に売却済みの未完成プロジェクトに直接資金を提供せざるを得なくなる」と予想した。
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