- 2024/09/16 掲載
FOMCに注目、利下げ幅や金利見通し焦点=今週の米株式市場
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 16日からの週の米株式市場では、連邦準備理事会(FRB)の利下げ幅を巡る不透明感が漂う中、週内に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)が注目される。
市場はここ数週間、経済を巡る懸念や17─18日のFOMCでの利下げ幅を巡る観測の変化から値動きの荒い展開となってきた。
CMEのフェドウオッチによると、13日の金利先物市場では利下げ幅が50ベーシスポイント(bp)になるとの見方が高まり、25bpになるとの見方とほぼ拮抗した。
こうした動きは、FRBが緩やかな利下げで様子を見るのではなく、積極的な利下げで労働市場の悪化を阻止するのではないかという市場の見方を反映している。
アメリプライズ・ファイナンシャルのチーフマーケットストラテジスト、アンソニー・サグリンベン氏は「経済は減速しているが、崖から転落しているわけではないという確信をFRBが示すことを市場は望んでいる」と語った。
投資家はFRBの最新の経済予測と金利見通しに注目するだろう。13日公表されたLSEGのデータによると、市場は年内に115bpの利下げを織り込んでいる。一方、FRBは6月時点で年内に1回の25bp利下げを見込んでいた。
グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッド最高投資責任者(CIO)は、今回のFOMCでは50bpの利下げを決定するべきだとし、現在3.6%前後で推移する2年債利回りとフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標である5.25─5.5%の差に言及。
この差は市場金利に対してFRBの政策金利がタイトであることを示すとし、「FRBは利下げサイクル開始が遅れており、追いつく必要がある」と指摘した。
また、TDセキュリティーズの米国担当チーフマクロストラテジスト、オスカー・ムニョス氏も、失業率はFRBが来年になると予想していた4.2%に先月達したと指摘。
FRBは金利を「中立」水準まで引き下げるために積極的に動くことを示す必要があるだろうとし、金利見通しが小幅な緩和にとどまれば、市場はネガティブに反応する可能性があるとの見方を示した。
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