[２８日 ロイター] - 調査会社ＪＤパワーは２８日発表したリポートで、米国の電気自動車（ＥＶ）販売は今年市場全体の９％にとどまり、従来予想の１２％を下回るとの見通しを示した。

ガソリン車代替市場の競争激化により、２０２４年上期の成長率が予想より鈍化したことが見通しの下方修正につながったとしている。

米自動車大手フォード・モーターは２１日、ＥＶ戦略を見直し、３列シートの全電動スポーツ多目的車（ＳＵＶ）の投入を中止すると発表しているが、ＪＤパワーの見通し修正はそうした中で発表された。

一方、ＪＤパワーは、ＥＶ販売が３０年までに米国市場の３６％、３５年までに５８％に達すると予想している。

「現在の販売台数が予想を下回っているのは、比較的短期的な要因が重なっているためで、ＥＶ普及に伴いその要因も薄れていく」と述べている。