- 2024/08/29 掲載
米10年債利回り、4%超に再び上昇の可能性=ドイツ銀行
[ロンドン 28日 ロイター] - ドイツ銀行は、市場は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ幅を過信しているとし、米10年債利回りは今後数週間以内に再び4%を超えて上昇する可能性が高いとの見方を示した。
インフレ鈍化と労働市場低迷の兆しを背景に投資家は年内の米利下げ幅を100ベーシスポイント(bp)程度織り込んでおり、米10年債利回りはここ1カ月に40bp近く低下し、約3.8%となった。
ドイツ銀行は今後数週間で10年債利回りが4.1%前後の水準まで上昇する可能性が高いと予想している。
ドイツ銀行のグローバル金利調査責任者フランシス・ヤレド氏は、10年物米国債のショートを推奨。ロイターに対し、投資家は100bpの利下げを楽観視し過ぎていると指摘した。
また、米国の財政赤字が膨らむ中で、不確実性が高まっているインフレ見通しと供給水準の増加を投資家に補うため長期国債の利回りは上昇するはずだと指摘した。
「インフレ率は現在低下しているとはいえ、インフレリスクはコロナ以前とはかなり異なっている。また、需要と供給も大きく異なる状況にある」とし、「現時点ではそれが十分に反映されていない」との見方を示した。
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