- 2024/08/29 掲載
ブラジル大統領、次期中銀総裁にガリポロ理事指名=財務相
[ブラジリア/サンパウロ 28日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は、次期中央銀行総裁にガブリエル・ガリポロ中銀理事(金融政策担当)を指名した。12月に任期を終えるロベルト・カンポス・ネト総裁の後任となる。アダジ財務相が28日、明らかにした。
ガリポロ氏はアダジ氏が同席した会見で「非常に光栄で重大な責任を伴う。とても喜ばしい」とコメントした。
次期総裁にガリポロ氏が指名されたのは大方の予想通り。今後上院の経済問題委員会と本会議で承認されれば、来年1月に正式就任することになる。
事情に詳しい関係者の話では、上院の経済問題委員会は9月10日に指名公聴会を開催する予定という。
カンポス・ネト氏は声明で、ガリポロ氏の指名に祝意を述べるとともに、できる限り円滑な引き継ぎを遂行して中銀の任務を維持していく考えを示した。
42歳のガリポロ氏は、ルラ氏の有力顧問の1人と長年親しい関係にあり、サンパウロ州の経済アドバイザーや投資銀行のトップを務めた経歴もある。
中銀理事としては最近、物価見通しに不確実性があることを理由に利上げカードを維持すべきと強調するなどタカ派的な発言をしている。
ただ5月には、最終的に決まった幅よりも大きな利下げを求める少数意見に賛成する場面もあった。
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