- 2024/08/09 掲載
午後3時のドルは147円挟んで売買交錯、市場心理まだ安定せず
[東京 9日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の147円前半で取引されている。序盤は米国株高で市場心理が好転したとして円が弱含みとなったが、株安への警戒感がくすぶる中で次第に値動きが鈍った。
ドルは朝方の高値147円後半から、日経平均がマイナス圏へ反落した午後には146円後半へじり安となった。「円高が落ち着き、株価も反発しているのでそろそろ円を売りたいところだが、突発的な動きが再び発生する可能性を考えると手を出しにくい」(外銀関係者)として、円安圧力が徐々に減速したとの声が聞かれた。
通貨オプション市場も、不安定な市場心理を反映した動きとなっている。1カ月物の予想変動率(インプライド・ボラティリティー)は、今月5日に15%付近と1年8カ月ぶり高水準を付けた後、この日は13%台まで低下したものの、円急騰前の7月半ばの8%台を大きく上回る状況は変わっていない。市場参加者の間で、相場急変に対する警戒感が依然として強いことを示唆している。
シティグループ証券チーフFXストラテジストの高島修氏は、ドルは当面350日移動平均線が走る147円前後で下げ渋り、100日線の155円台が戻りのめどになるとの見方を示していた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.01/147.02 1.0919/1.0921 160.53/160.55
午前9時現在 147.69/147.71 1.0915/1.0916 161.21/161.23
NY午後5時 147.28/147.29 1.0918/1.0919 160.77/160.83
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