［ローマ　９日　ロイター］ - イタリアのジョルジェッティ経済財務相は９日、国内経済は好調を維持しており、今年の政府成長目標である１％を達成する見込みだと述べた。

大半のアナリストは、昨年の０．９％とほぼ同水準の０．７％─１％と予想している。

ジョルジェッティ氏は銀行協会で講演し、「１％の目標は十分達成可能と確信している」と述べた。

イタリア銀行（中央銀行）は６月、今年と来年の国内総生産（ＧＤＰ）伸び率を０．８％と予想。イタリア統計局（ＩＳＴＡＴ）は今年が１％、来年は１．１％になるとしている。

ジョルジェッティ氏は、欧州連合（ＥＵ）の規則に沿って財政赤字を削減するために厳格な措置を講じる必要はないと分析。「血のにじむような予算政策は必要ないが、公共支出制御のため真剣な政策は必要」と述べた。

２０２３年財政赤字は対ＧＤＰ比７．４％とユーロ圏で最高だった。省エネ建物に対する補助金が押し上げた。

イタリアは過剰な財政赤字によりＥＵの違反手続きを受けている７カ国に入っており、政府は２６年に対ＧＤＰ比でＥＵの上限である３％以下に抑制する計画。