- 2024/07/02 掲載
独CPI、6月は前年比2.5%上昇 予想以上に伸び鈍化
INGのマクロ部門グローバル責任者、カーステン・ブレゼスキ
氏は「昨年5月に導入された公共交通機関の低価格化によるベース効果が反転し、インフレ率は主に3月と4月の水準に戻っている」と述べた。
6月のインフレ率の伸び鈍化はエネルギー価格の下落が主因。変動が激しい食品とエネルギー価格を除いたコア指数は5月の3.0%から2.9%に鈍化した。
コメルツ銀行のエコノミスト、ラルフ・ソルベーン氏は「これはモノのインフレ率がさらに低下したためだが、この低下傾向はまもなく終わるはずだ」と述べた。
モノのインフレ率は5月の1.0%から0.8%に鈍化した。
ソルベーン氏は、ドイツの全体的なインフレ率は今後数カ月で一時的に2%に低下する可能性があるものの、コアインフレ率は現在の水準近くで安定的に推移し、欧州中央銀行(ECB)の目標を上回り続ける可能性が高いとした。
パンテオン・マクロエコノミクスのユーロ圏チーフエコノミスト、クラウス・ビステセン氏も、ドイツの総合インフレ率が8月までに2%を下回ると予想。「9月に0.25%ポイントの利下げが実施されるだろう。(インフレ率は)年末までに2.5%弱に回復する」と述べた。
6月のサービス部門のインフレ率は3.9%で変わらずだった。
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