- 2024/06/27 掲載
円安、一時160円台後半=37年半ぶり水準―市場は介入警戒
27日の東京外国為替市場で円相場は一時、1ドル=160円台後半に下落した。1986年12月以来、約37年半ぶりの円安水準。ただ、その後は政府・日銀による為替介入への警戒感が強まり、160円台前半を中心にもみ合った。午後3時現在は160円41~42銭と前日比52銭の円安・ドル高。
前日の米国市場で、早期利下げ観測の後退を背景に長期金利が上昇。日米の金利差拡大が意識され、一時は160円80銭台を付けた。
鈴木俊一財務相は27日、為替相場に関し、記者団に「急激で一方的な動きは望ましくなく、特に経済に対する影響は強く懸念している」と強調。「高い緊張感を持ってこの動きの背景を分析し、必要な対応を取っていく」と述べ、市場をけん制した。
【時事通信社】 〔写真説明〕1ドル=160円30銭台を付けた円相場を示すモニター=27日午後、東京都千代田区
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