見えなくても楽しめる服＝触れるデザイン、色は言葉と香りで―高島屋

高島屋は９日、目が見えなくても楽しめるファッション商品の店頭販売を始めた。触ってロゴの形が分かるＴシャツなど、誰もが楽しめる商品を目指し、視覚障害者の協力を得て開発した。

ファッションブランド「アンリアレイジ」と共同企画したＴシャツ（１万５４００円）は、凹凸加工を施した千鳥模様のロゴを配置。ロゴは紫外線を浴びると色が変わり、人の目を引く仕掛けにした。

手触りの異なる素材を組み合わせたカットソーなども販売。色を言葉と香りで表現するコーナーも設けた。点字でも読み取れるようにし、ベージュは「柔らかな日が差す穏やかな砂浜」で、ベルガモットやコリアンダーなどの香りを調合した。

新宿店（東京都渋谷区）に１５日まで特設売り場を置く。今後、大阪店（大阪市）や日本橋店（東京都中央区）にも期間限定で出店し、オンラインストアでも購入できる。

【時事通信社】 〔写真説明〕目が見えなくても触って形が分かるほか、紫外線を当てると色が変わる仕掛けもある凹凸加工のロゴが付いたＴシャツ＝９日、東京都渋谷区