• 2025/04/09 掲載

ユーロ圏成長率、米関税の影響は想定以上か ECB警戒=関係筋

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


[フランクフルト 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は、米関税の影響でユーロ圏の経済成長率が当初想定よりも大幅に低下し、混乱が短期的にインフレ率を引き下げる可能性もあると考えていることが分かった。関係筋4人がロイターに明らかにした。

ECBは先月、貿易戦争によってユーロ圏の経済成長率は最初の1年で0.5%ポイント低下し、欧州連合(EU)が報復措置を取れば物価は一時的に同程度上昇すると予測していた。

しかし、その後トランプ米大統領が発表した実際の関税は試算モデルよりもはるかに有害で、17日の理事会で議論するためスタッフは新たな数字を出すよう指示されたという。

関係筋によると、政策担当者による非公式な協議は早ければ今週、ユーログループ会合に合わせてワルシャワで開始される可能性がある。

関係筋の1人は、不確実性の増大と信頼感への打撃もあるため、影響は1%ポイントを超える可能性があると述べた。

ECBの報道官はコメントを避けた。

関係筋はこうした経済活動の低迷について、物価上昇の足かせとなる可能性があると指摘。しかし、世界貿易の分断化が進めば、構造的にインフレ率がさらに上昇する可能性があるとの見方もある。

一部の関係筋は、インフレの鈍化や国際金融市場の混乱で来週の利下げの論拠が強まると指摘した。市場は来週の利下げを完全に織り込んでいる。

関係筋によると、市場は混乱しているものの、金融政策の伝達機能は損なわれていないため、流動性や信用フローの改善を促す措置は協議されていない。

また、ECBの債券買い入れに関する討議を再開することも協議されていない。ECBは現在、バランスシートを段階的に縮小し、金融システムから流動性を吸収している。関係筋は、こうした政策が依然として適切であり、今後も継続されると述べた。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます