- 2024/06/25 掲載
自動車各社、米運輸当局に緊急自動ブレーキ義務の見直し要請
[ワシントン 24日 ロイター] - 米自動車イノベーション協会(AAI)は米運輸省道路交通安全局(NHTSA)に対し、2029年までにほぼ全ての新しい乗用車とトラックに自動緊急ブレーキ(AEB)の搭載を義務付ける規則の見直しを求めた。
NHTSAは今年4月、全ての新車が最高時速62マイルまでの走行時に、停止して前方の車との衝突を回避するシステムを搭載するよう求める要件を採択した。
ゼネラル・モーターズ(GM)、トヨタ自動車、フォルクスワーゲン(VW)をはじめ、ほぼ全ての自動車メーカーが加盟するAAIは、この要件を満たすのは「利用可能な技術では実質的に不可能」だと訴えた。
AAIはNHTSAの規則について、より高速の走行時に求められる厳しい要件は通常、ドライバーなどが予測するよりもはるかに早く自動的にブレーキがかかることになり、後方の車との追突事故につながると主張。またNHTSAは、規則の順守に必要で多額の費用のかかるハードウエアとソフトウエアの変更を著しく過小評価していると指摘した。
NHTSAはコメントしなかった。同局は4月、この規則により年間で少なくとも360人の命が救われ、負傷者を少なくとも2万4000人減らすことができるとの推計を示した。
自動車メーカーは、NHTSAは前方の衝突の危険性を検知し、ドライバーに警告し、自動ブレーキを作動させることを求める欧州の基準を採用すべきだとしている。
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