• 2024/06/19 掲載

米金利は徐々に低下へ、インフレ圧力緩和受け=NY連銀総裁

ロイター

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Michael S. Derby

[18日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は18日、米国の政策金利は徐々に低下していくと述べた。ただ連邦準備理事会(FRB)が利下げに着手する時期については明言を避けた。

ウィリアムズ総裁はFOXビジネスのインタビューで「インフレ率が目標とする2%に戻りつつあることに加え、経済が極めて力強い持続可能な道を進んでいることを反映し、金利は向こう2、3年(the next couple of years)かけて徐々に低下していく」と述べた。

市場で出ている9月利下げ観測にFRBは沿うかとの質問に対しては、政策の正確な道筋を巡る「予測を示すつもりはない」と回答。「経済指標がどう推移するかによる」とし、金融緩和に向け「正しい方向に進んでいる」と述べるにとどめた。

その上で、FRBの最も重要な責務はインフレ率を確実に2%に戻すことだと言及。インフレ率を3%前後で推移させることをFRBが容認するという考えを否定した。

労働市場については、経済指標で、全体的に依然として極めて堅調だが、採用が若干減速していることが示されていると指摘。雇用統計の一部が「誇張」されている可能性はあるとの認識を示しながらも、確認するには時間がかかると述べた。

ウィリアムズ総裁のこの日の発言は、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)以降で初めて。FRBは同FOMCで金利据え置きを決定。同時に発表した金利・経済見通しでは、年内に1回の0.25%ポイントの利下げが実施されるとの見通しが示された。

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