- 2024/06/18 掲載
日経平均は反発、自律反発期待の買い 戻りは鈍い
日経平均は331円高で寄り付いた後、一時416円高の3万8519円02銭で高値を付けた。後場は上げ幅を縮小し、小動きに終始した。日経平均の値幅は上下の約186円にとどまり、値動きに乏しい展開となった。日経平均は前日に712円安となったため市場では急反発が期待されていたが、反発力の弱さと低調な商いが意識された。
松井証券の窪田朋一郎投資メディア部長は「戻りが鈍いのと、個別では弱い銘柄が散見される」と指摘する。前日の大幅安のきっかけとなった欧州の政治不安を巡っては引き続き警戒感が残るほか、日銀金融政策の引き締め方向も意識されているという。「米国株の上昇もAI(人工知能)頼みとなっており、全体的に頭打ち感がみられる」(窪田氏)と話す。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、0.58%高の2715.76ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.58%高の1397.77ポイント。プライム市場の売買代金は3兆4100億0800万円だった。東証33業種では、その他製品、海運、精密機器、サービスなど27業種が値上がり、医薬品、電気・ガスなど6業種が値下がりした。
米国市場でナスダック総合やフィラデルフィア半導体指数(SOX)が上昇し、東京エレクトロン、信越化学工業、アドバンテスト、SCREENホールディングスなどの半導体関連株が買われたほか、iPhoneへの生成AI技術搭載に伴う買い替えへの思惑が継続し、TDKなどの米アップル関連株もしっかりだった。証券会社の目標株価引き上げを受けて、三菱重工業が5%超高となった。
そのほか個別では、LINEヤフー、DOWAホールディングス、楽天グループが5─7%超高、メルカリ、武田薬品工業、三越伊勢丹ホールディングスが2─3%超安だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.84%安の632.9ポイントと、続落した。この日グロース市場に新規上場したインテグループは公開価格を50%上回る5940円で初値を形成した後、6070円まで上値を伸ばし、5480円で引けた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1178銘柄(71%)、値下がりは418銘柄(25%)、変わらずは50銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38482.11 +379.67 38433.48 38,332.89─38,519.02
TOPIX 2715.76 +15.75 2719.42 2,708.52─2,721.82
プライム市場指数 1397.77 +8.10 1399.49 1,394.15─1,400.77
スタンダード市場指数 1248.83 +4.25 1249.06 1,247.61─1,251.95
グロース市場指数 816.96 -5.48 824.74 816.96─827.77
グロース250指数 632.90 -5.33 639.93 632.90─642.50
東証出来高(万株) 141403 東証売買代金(億円) 34100.08
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