- 2024/06/06 掲載
英企業の予想賃金上昇率、4.1%に大幅鈍化=中銀調査
[ロンドン 6日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が公表した意思決定者パネル調査によると、企業が予想する今後1年間の賃金上昇率は5月に4.1%となり、4月の4.6%から急低下した。
3カ月平均ベースでは4.8%から4.5%に低下した。いずれも現行方式の調査が始まった2022年5月以降で最低だった。
インフレに対する中銀の懸念が和らぐ可能性がある。
第1・四半期の賃金(賞与を除く)上昇率は前年比6%と、大半の中銀当局者がインフレ目標(2%)と整合的と考える3%前後を大幅に上回っている。中銀は先月、賃金上昇率が年内に前年比5.25%前後にしか下がらないと予測した。
今回の調査によると、企業が予想する1年後のインフレ率は2.9%で、4月時点の予想と同水準。現在のインフレ率は2.3%。
中銀は、最近の家庭用エネルギー価格下落の影響が薄れるにつれ、年末にかけてインフレ率が上昇すると予想している。
調査は5月10─24日に実施し、2317社から回答が寄せられた。
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