- 2024/05/22 掲載
長期金利、11年ぶり1%台=日銀正常化観測で上昇
22日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債(第374回債)の流通利回りが1%ちょうどに上昇(債券価格は下落)した。1%台に乗せるのは2013年5月以来、約11年ぶり。最近の円安進行を受け、日銀が3月のマイナス金利解除に続く金融政策の正常化に踏み切るとの思惑が市場で拡大。価格下落を見込んで債券を売る動きに拍車が掛かっている。
金利上昇は、日銀が今月13日の公開市場操作(オペレーション)で、国債買い入れ額を唐突に減らしたのがきっかけだった。市場では「急速な円安に対応した措置」(国内証券)との見方が広がり、日銀が本格的に国債購入の減額に乗り出すとの観測が浮上。長期金利は、黒田東彦前総裁が打ち出した「異次元緩和」直後の水準に上昇した。
【時事通信社】 〔写真説明〕長期金利が1%に上昇したことを示すモニター=22日午後、東京都中央区
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