- 2024/05/22 掲載
日経平均は続落、注目イベント控え調整ムード 金利上昇受けた動きも
日経平均は前営業日比123円安でスタートした後も下げ幅を拡大し、後場に353円安の3万8592円94銭で安値をつけた。市場はエヌビディアの決算前で手控えムードが広がっており、指数寄与度の高い半導体関連株が日経平均を押し下げた。東証プライム市場の売買代金は上位4位まで半導体関連株が占めた。
アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長は「エヌビディアの決算とFOMC議事録の公表前で、期待と不安の交錯で全体的に大きく動きづらい」と話す。エヌビディアの決算について坂瀬氏は、市場が内容を消化するまでに数日かかるとみており、「これから数日間、半導体株は荒い値動きが続きそうだ」との見方を示した。
東証株価指数(TOPIX)は続落し、0.81%安の2737.36ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.81%安の1408.93ポイント。プライム市場の売買代金は3兆8359億7800万円と低調だった。東証33業種では、値上がりは証券、保険、情報・通信の3業種で、値下がりは電気・ガス、不動産、海運、鉱業など30業種だった。
主力株ではファーストリテイリング、東京エレクトロン、信越化学工業などが日経平均を押し下げた。東京ガス、荏原製作所はともに5%超安だった。半面、ソフトバンクグループ、ダイキン工業、ニデックはしっかり。シャープは7.34%高となった。
国内10年金利の上昇を受けて、地銀株などの銀行や保険が利ざや改善期待から上昇した半面、不動産は金利負担増の連想から売られた。市場では「国内金利の上昇は手控え要因の一つにはなっているが、国内金利は上昇し続けているため、今慌てて売らないといけないような局面ではない」(国内証券ストラテジスト)との声があった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.38%安の624.66ポイントと、続落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが390銘柄(23%)、値下がりは1214銘柄(73%)、変わらずは45銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38617.10 -329.83 38823.91 38,592.94─3
8,854.99
TOPIX 2737.36 -22.36 2753.93 2,737.36─2,
757.86
プライム市場指数 1408.93 -11.50 1417.40 1,408.93─1,
419.42
スタンダード市場指数 1240.84 -6.41 1247.05 1,240.84─1,
248.63
グロース市場指数 803.75 -10.51 812.35 803.75─813.
37
グロース250指数 624.66 -8.75 631.80 624.66─632.
75
東証出来高(万株) 154459 東証売買代金(億円 38359.78
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