- 2024/05/22 掲載
USスチールが異例の書簡、日鉄による買収で米同業が誤情報拡散と非難
USスチールは、投資家、従業員、ステークホルダー(利害関係人)に宛てた書簡で、突発的な事態がない限り、原則、このような書簡を出すことはないと断った上で、クリーブランド・クリフスが日鉄との取引を阻止しようと、ステークホルダーに手当たり次第、誤った情報を広めており、市場にも影響を与えようとしているため、誤った情報を「正す」必要があると判断したと説明した。
クリーブランド・クリフスに対しては誠実かつ公平に対応し、同社の提案、リスクとメリットを包括的に評価・検討したとし、その結果、日鉄との取引のほうが優れ、最大の価値を提供するものと判断したと述べた。
日鉄による買収は、投資家に大きな価値をもたらし、従業員、コミュニティ、その他ステークホルダーに雇用の安定、成長、機会を提供する「ウィン・ウィン・ウィン(Win-Win-Win)の取引だと説明した。
クリーブランド・クリフは、USスチールの書簡に早速反論。「誤情報の拡散」という事実はないと主張した。「当社は透明性のみを重視している。USスチールの取締役会が、締結不可能な取引を発表したことに今になって気づき、そのひどい意思決定を当社のせいにしようとしているのは遺憾だ」と述べた。
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