- 2024/05/22 掲載
ネスレが肥満薬服用者向けに新商品販売へ、栄養補給の特別なピザやパスタ
[ニューヨーク 21日 ロイター] - スイス食品大手ネスレは、「ウゴービ」などの肥満症治療薬を服用している人向けに、特別に開発した冷凍ピザやタンパク質を強化したパスタなどの新商品を米国で販売する。
ネスレの説明では、新商品は人気のGLP─1受容体作動薬という食欲を抑える薬剤を服用している人々のために、より多くのタンパク質、鉄分、カルシウムを含んでいる。ブランド名「バイタル」で売り出す新商品を、こうした医薬品の使用に伴って、高タンパク質、良質な食物繊維、適切なミネラルなどの栄養を正しく補給したい人のための「フードソリューション」として提案する。
10月にウォルマートなどのスーパーマーケットの店頭に並ぶ予定で、価格は4.99ドル以下。
ネスレは昨年、GLP─1受容体作動薬との併用製品の開発への取り組みを開始した。
マーク・シュナイダー最高経営責任者(CEO)は昨年10月、こうした医薬品の使用の広まりで同社の製品に対する需要が減退しないかどうか注意深く監視していると語り、服用している人々の「除脂肪筋肉量減少」の抑制に役立つかもしれない併用製品の開発に取り組んでいると明らかにしていた。
米国の成人のおよそ8人に1人がGLP─1受容体作動薬を服用しており、ゴールドマン・サックスは、今後4年間で米国の服用者が1000万─7000万人に達すると予測している。
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