- 2024/05/09 掲載
ブラジル中銀、利下げペースを0.25%に減速
今回の決定は、2023年8月に利下げを開始して以来初めて、全会一致にはならなかった。
ロイターがエコノミスト39人を対象に行った調査では、22人が利下げ幅の縮小を予想、17人が50bpの利下げを予想した。
COPOMの4人の理事が50bpの利下げを主張したのに対し、カンポス・ネト総裁と他の4人の理事が25bpの利下げに票を投じた。
中銀は声明で、次回会合に関する指針を削除し、代わりに緩和サイクルの期間と緩和度合いは「適切な期間内にインフレ目標を達成する強い決意によって定まる」との文言を盛り込んだ。
カンポス・ネト総裁は先月、著しい不透明感のため金融政策の指針を示すのが困難になったと述べており、市場は利下げペース減速予想に急速にシフトしていた。
総裁は米国の根強いインフレ圧力により連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が後ずれする見通しや、ブラジル政府による基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化目標の先送りを理由に挙げていた。
中銀はまた、今年のインフレ率予測を3.5%から3.8%に、来年は3.2%から3.3%に、それぞれ引き上げた。
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