- 2024/04/12 掲載
午前の日経平均は反発、米ハイテク株高好感 ファーストリテで上下
[東京 12日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比200円03銭高の3万9642円66銭と、反発した。11日の米国市場でインフレへの過度な警戒感が和らぎハイテク株高なった流れを引き継いだほか、ドル/円相場の円安基調も支えとなった。個別では、指数寄与度の高いファーストリテイリングがマイナス圏での荒い値動きとなり、日経平均も同社株の動向を受けて上下する展開となった。
日経平均は、3月の米PPI(最終需要向け財・サービス)の伸び鈍化や、ハイテク株で構成される米ナスダック総合の上昇を好感し、279円高と反発してスタートした。
ファーストリテの株価が5%超安と大幅安になった局面で日経平均は15円高の3万9457円73銭まで上げ幅を縮小し、同社株の売りが一巡した後は3万9600円台で安定的に推移した。
東証株価指数(TOPIX)は0.62%高の2764.02ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆6648億5500万円だった。東証33業種では、値上がりは不動産、電気機器、その他金融、ガラス・土石製品など26業種で、値下がりは小売、海運、銀行など6業種だった。鉄鋼は変わらずだった。
外為市場ではドルは引き続き153円台と高値圏で推移しており、「為替介入がいつ実施されてもおかしくない状況。警戒感が強い中、株価の上値は重くなりやすい」(T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフストラテジスト)との声もあった。
主力株では、ファーストリテイリングは大幅に3日続落し、3.63%安。1銘柄で日経平均を約158円押し下げた。前日に通期の営業利益見通しの据え置きを発表したことなどが嫌気された。
東京エレクトロン、レーザーテック、テルモがしっかり。三井不動産、住友不動産は7─8%高。三井不動産が前日に発表したグループ長期経営方針などが材料視された。ニトリホールディングス、セブン&アイ・ホールディングスはさえなかった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1011銘柄(61%)、値下がりは556銘柄(33%)、変わらずは85銘柄(5%)だった。
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