- 2024/04/09 掲載
「承継のみずほ信託」確立の年に=事業・資産活用分野を強化―笹田社長
みずほ信託銀行の笹田賢一社長は時事通信のインタビューに応じ、事業や資産承継分野の強化に向け、営業支援を担う人員を2024年度中に2倍程度に増やす方針を明らかにした。現場の営業スタッフの専門性向上を図り、「『承継のみずほ信託』を確立する年度にしたい」と意気込む。
笹田氏は「企業の課題解決の起点が資金調達から、資産の活用や企業価値向上など信託銀行の得意領域に変化している」と指摘。同社は昨年度までに、経験豊富な人材による営業への助言や指導を担う「コンサルティングサポートデスク」を設置した。「承継はオーダーメードのコンサル能力が求められる世界だ」として、24年度に人員を現在の5人から2倍程度に増やす。
企業価値向上の領域では、株価純資産倍率(PBR)改善への意識が高まる中、昨年度の投資家対応の助言業務が約1.5倍に急増した。ただ、現状ではみずほグループ内での信託銀行の活用が進んでいないといい、「信託が起点となって(グループ全体の)事業機会を創出する役割を強く意識していきたい」と話した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるみずほ信託銀行の笹田賢一社長=3月26日、東京都千代田区
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