- 2025/04/09 掲載
英30年債利回りが98年以来の高水準、年内利下げ予想幅が拡大
David Milliken
[ロンドン 9日 ロイター] - 9日序盤のロンドン市場で、英30年債利回りが16ベーシスポイント(bp)上昇し5.507%と、1998年以来の高水準を記録した。
10年債利回りは8bp上昇し4.69%、2年債利回りは9bp低下し3.87%。
トランプ米政権の相互関税が発動されたことを受けて、経済成長に対する懸念が強まる中、投資家はイングランド銀行(英中央銀行)が年内に利下げを加速させるとの見方を強めている。
英金利先物市場が予想する英中銀の年内利下げ幅は9日、前日の約78bpから85bpに拡大した。5月8日の次回会合で少なくとも25bpの利下げ決定はほぼ確実と見ている。
先週、トランプ大統領が関税計画を発表する前、市場では5月の利下げ確率は50%、現在から年末までの利下げ幅は50bp強と予想されていた。
ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのマクロ戦略責任者、マイケル・メトカーフ氏は「利回りの上昇は政治的決定を難しくする。利回りが上昇し続ければ、英国の財政状態に問題が生じ、ポンドにも圧力がかかる可能性がある」と指摘した。
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