- 2025/04/09 掲載
7&iHD、今期営業益はほぼ横ばい 6000億円の自社株取得枠
Ritsuko Shimizu
[東京 9日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングスは9日、2026年2月期の連結営業利益が前年比0.7%増の4240億円になるとの見通しを発表した。金融事業の利益減を日米のコンビニの伸長でカバーする。
IBESがまとめたアナリスト16人のコンセンサス予想平均値は4577億円で、会社予想はこれを下回った。
国内コンビニ事業は前年比4.8%増、北米セブンイレブンは同5.8%増を計画している。
国内コンビニ事業では、既存店伸び率を2.5%増(前期は0.2%増)へと引き上げる。高付加価値商品の開発や品揃えの強化、セブンイレブンの商品を届ける「7NOW」の拡大などを図る。
また北米のコンビニ事業では、オリジナル商品の伸長やデジタル・デリバリーの推進、店舗拡大などを進める。既存店伸び率は1.5%減(前期は2.7%減)へとマイナス幅縮小を目指す。
25年2月期の連結営業利益は前年比21.2%減の4209億円となり、会社予想の4030億円を上回って着地した。純利益は同23.0%減の1730億円。米セブンイレブンの不採算店舗閉鎖やラストワンマイルの戦略構築に伴う損失など計2209億円の特別損失を計上(前期は2459億円)した。
同社は3月、北米コンビニ事業の2026年下半期までの新規株式上場(IPO)を目指すほか、30年度までに総額2兆円の自社株取得を発表した。今回、26年2月までの6000億円の自社株取得枠を設定した。
関連コンテンツ
PR
PR
PR