Nobuhiro Kubo

［東京　１３日　ロイター］ - 経団連の十倉雅和会長は１３日、同日の春闘集中回答日で大手企業による高水準の賃上げ回答が相次いだことについて、「少なくとも今時点で去年３月（の賃上げ率）を上回ることはほぼ確実」と述べた。政府、労働界との政労使会議後、首相官邸で記者団の取材に応じた。

連合は１５日に１次集計結果を発表する。十倉会長は「賃上げのモメンタムが昨年以上に起きているのは事実。これを中小企業、残りの大企業、特に中小企業の賃上げを実現しないとだめ」と述べた。

政府・日銀が目指す２％程度の物価目標実現は重要だとし、「われわれがベア（ベースアップ）と生産性上昇でそれを超えていくのが理想。その１年目が実現できるのではないかと楽しみにしている」と語った。