- 2024/03/13 掲載
午前の日経平均は続落、3月のマイナス金利解除観測で円高が重し
寄り付きの日経平均は262円高の3万9059円95銭でスタート。しばらくもみ合った後は心理的節目の3万9000円を下回り、マイナス圏に転落した。一時、223円安の3万8573円90銭で安値をつけた。
春闘は13日、大手企業の多くが労働組合の要求に回答する集中回答日を迎えた。日本製鉄の回答は要求を上回り、増額率が10%を超えた。三菱重工業は年収増率約8.3%で回答した。市場では「昨年よりも高い賃上げ率が確認されれば、3月会合でのマイナス金利解除の見方が強まり、為替の円高が株価の重しとなりやすい」(国内証券ストラテジスト)との見方があった。
TOPIX(東証株価指数)は0.39%安の2646.99ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆2141億8600万円。東証33業種では、値下がりは海運やパルプ・紙、鉱業、機械など25業種で、値上がりは保険、非鉄金属、電気・ガスなど8業種だった。
SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「日経平均は4万円の大台をつけた後の過熱感があり、まだまだ日柄調整が必要」との見方を示した。来週に日銀会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、為替は波乱含みとなりやすく、株式市場では様子見姿勢が強まりやすいという。
主力株では、ダイキン工業、ソフトバンクグループ、第一三共が軟調。東京エレクトロン、ホンダ、ソニーグループはしっかりだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが433銘柄(26%)、値下がりは1173銘柄(70%)、変わらずは50銘柄(3%)だった。
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