- 2024/03/13 掲載
民間ロケット、打ち上げ失敗=スペースワン「飛行中断措置」
宇宙開発ベンチャー、スペースワン(東京)は13日、小型衛星打ち上げサービスの事業化を目指して開発した小型ロケット「カイロス」の初号機を和歌山県に建設した専用の発射場から打ち上げた。ロケットは上昇を始めた直後に爆発し、打ち上げは失敗した。成功すれば、民間単独開発の衛星ロケット打ち上げは国内初だった。
スペースワンは「飛行中断措置を行った。詳細について調査中」と発表した。豊田正和社長は13日午後、和歌山県那智勝浦町で記者会見し、期待に沿えなかったことを陳謝した上で、原因究明を急ぐ考えを示した。
これに先立ち、和歌山県の岸本周平知事は県庁で記者団に対し「ロケットが不具合を感知して中断措置を取った。コントロールされない中での爆発とは違う」と語った。
和歌山県串本町の発射場「スペースポート紀伊」では、13日午前11時1分12秒の打ち上げから約5秒後にロケットが爆発し、赤い炎と白い煙が上がるのが確認された。地元の消防によると、けが人の情報はないという。
【時事通信社】
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