• 2024/03/13 掲載

英中銀の非銀行向け危機対応、国債市場と保険会社が対象

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Huw Jones

[ロンドン 12日 ロイター] - 英イングランド銀行(BOE、中央銀行)は12日、金融市場で流動性が枯渇する危機時に非銀行セクター(NBFIs)に対して発動する新しい流動性バックストップ(安全措置)について、初期対応は英国債市場や保険会社、年金基金を対象とする方針を明らかにした。

NBFIsは英国の金融資産や企業向け貸出残高の半分を保有しており、イングランド銀行には目配りが欠かせない存在となっている。

初期対応として、トラス前政権が財源の裏付けのない減税方針を発表し英国債(ギルト)利回りが急騰するなど混乱が起きたことを踏まえ、まずは英国債市場の安定化に軸足を置く。金融システムや金融機関の経営に重大な影響をもたらしそうな「ストレス」が広がった際に限る措置で、英国債市場に流動性を供給する方針。

イングランド銀行は昨年9月、金利急騰の再発を防ぐためNBFIsに資金を貸し出す仕組みの整備に着手したと発表していた。

今回、同行の部署「将来のバランスシートユニット」を率いるニック・バット氏が国際スワップデリバティブ協会(ISDA)のオンライン会議で講演して実際にどのように機能するか詳細を明らかにした。

バット氏は「当初は、ギルト市場のほか、ICPFsと総称される保険会社や年金基金、債務連動型運用(LDI)ファンドを資金供給先として焦点を当てようと計画している」と述べた。

その上で、保険会社などICPFsが新しいバックストップを利用したい場合に備え、「イングランド銀行は、資金供給に際して必要な信用リスクの最低基準を適用するかどうかを慎重に検討している」と発言した。ICPFsは今後公開される適格基準を満たせばイングランド銀行と直接やり取りできる可能性がある。

バット氏は「バックストップとして効果を発揮するには、ストレス時に広範な利用を促す価格水準を設定し、(中銀に資金繰りを頼ったという烙印である)スティグマを最小限に抑えることになる」などと意義を強調した。

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