- 2024/03/12 掲載
ヘッジファンド、株式取引のレバレッジが過去最高付近
[ニューヨーク 12日 ロイター] - ヘッジファンドの株式取引でレバレッジの利用が過去最高付近まで拡大している。レバレッジを活用した戦略は近年急増しており、株価の上昇を受けてリスクの高い取引が増えている。
銀行関係者や大手銀行の顧客向けリポートで明らかになった。
ゴールドマン・サックス、JPモルガン、モルガン・スタンレーがまとめた最新データによると、リターンを上げるために利用されたレバレッジは過去最高かそれに近い水準にある。
コモンファンドのマネジングディレクター、ジョン・デラノ氏は「マクロ戦略のヘッジファンドではレバレッジが間違いなく高い」とし、インフレの抑制進展や人工知能(AI)に対する自信が背景だと述べた。
ゴールドマンによると、ヘッジファンドの株式ポジションのレバレッジは3倍近く。1年前は2.35倍だった。比較可能な過去5年間で最高水準という。
JPモルガンによると、現在のレバレッジは約2.7倍で、2017年以降の最高水準に近い。同年以降の98%の期間を上回っている。
モルガン・スタンレーによると、過去14年間の調査期間中、米国のレバレッジが現在の水準を上回ったのはわずか2%の期間という。
関連コンテンツ
PR
PR
PR