- 2024/03/12 掲載
英賃金上昇率、11─1月は前年比6.1% 22年10月以来の低水準
[ロンドン 12日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が12日発表した2023年11月─24年1月の賃金はボーナスを除くベースで前年同期比6.1%上昇と、22年10月以来の低い伸びとなった。
市場予想は23年10─12月と変わらずの6.2%上昇だった。
失業率は3.8%から3.9%に予想外の小幅上昇。イングランド銀行(英中央銀行)のインフレに対する懸念が若干緩和する可能性がある。23年10─12月は低下していた。
統計発表後、ポンドは対ドル・対ユーロで下落した。
KPMG・UKのチーフエコノミスト、ヤエル・セルフィン氏は「今日の統計は金融政策を大きく変えるものではなさそうだ。特に賃金上昇率は依然として高く、根強い物価圧力につながるとの懸念は払拭されていない」と指摘。
その上で「労働市場は今後数カ月で軟化するとみられる。それに伴い賃金上昇の勢いが鈍り、夏以降の利下げ観測が高まるだろう」と述べた。
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