- 2025/04/21 掲載
ロシア経済省、今年の北海ブレント価格見通しを17%下方修正
基本シナリオで1バレル=68ドルとし、昨年9月時点の予測である81.7ドルから引き下げた。インタファクス通信が21日伝えた。
ロシアの代表的な油種であるウラル原油の価格については1バレル=56ドルと予想。25年度予算の前提は69.7ドルだった。
経済省幹部は「これはかなり保守的な予想だと考えている」と述べた。
ウラル原油の価格は国家予算にとって極めて重要。石油・ガス収入は予算の歳入全体の3分の1を占める。
ロシア中央銀行は今月、世界の需要減少により、原油価格が今後数年、予想を下回る可能性があると警告していた。
ウラル原油は今月初旬に23年以来の安値となる53ドル前後まで下落した。
同省はトランプ米大統領の貿易戦争に伴う景気後退リスクは大きくないとし、25年の世界経済成長率を2%強と予測。
ロシアの国内総生産(GDP)予測は2.5%増に据え置き、インフレ予測を4.5%から7.6%に上方修正した。
25年のルーブル相場については、平均で1ドル=94.3ルーブルと予想。従来予想は96.5ルーブルだった。
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