• 2024/03/12 掲載

GX債の次年度発行3500億円で年4回案、近く参加者と協議へ=関係筋

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
Takaya Yamaguchi

[東京 12日 ロイター] - 政府が2024年度に予定するGX経済移行債の個別銘柄「クライメート・トランジション利付国債」の発行概要が12日、分かった。1回当たりの発行額を3500億円とし、年4回発行する案が浮上している。市場参加者との協議を経て、近く正式に決める見通しだ。

複数の関係筋が明らかにした。発行初年度の23年度は10年物と5年物で、それぞれ8000億円程度を調達した。次年度は1回当たりの発行額を抑えて頻度を増やし、投資家の需要に応じやすくする。

GX移行債の個別入札は24年5月と7月、10月、25年1月を想定している。現状では5月と10月は10年物で、7月と1月は5年物とする案が出ている。24年度に入札するGX債は年限ごとにリオープン(銘柄統合)発行とし、10年、5年とも2回債として発行する。

GX債は20年物や2年物での発行も可能だが、先に発行した2銘柄に絞ることで流動性を確保する狙い。13日に開催する国債市場特別参加者会合で協議し、正式決定する。

財務省は昨年末の国債発行計画で、24年度のGX債発行予定額として1兆4000億円を計上。1回当たりの発行額や時期、年限はいずれも決めていなかった。

24年2月のGX債入札では、生損保や銀行などの国内投資家に加え、海外からの投資もみられたが、10年物GX1回債8000億円のうち、約4割が市場を介して日銀保有となった。日銀保有比率が7、8割に上る通常の利付債に比べ抑制的とはいえ、投資家層の広がりに弾みを付けられるかが今後焦点となる。

次年度発行に先立ち、鈴木俊一財務相は「世界初の国によるトランジション・ボンドとして、資金の調達のみならず、日本のGX政策への理解醸成や、国内外のトランジション・ファイナンスの拡大に資する、呼び水となることを目指している」と強調した。

政府は、日本をアジアにおける「GX投資のハブ」とする構想を掲げ、国際金融機能を強化。国が20兆円を先行調達することで、官民で150兆円超のGX投資を促したい考え。

(山口貴也 編集:久保信博)

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます