- 2024/02/27 掲載
債務再編企業が香港で人員拡大 中国不動産危機でビジネス増加
[シドニー/香港 27日 ロイター] - 中国の不動産業界で債務再編が急増しているのに伴い、世界的な財務リストラクチャリング会社であるアルバレス・アンド・マーサル(A&M)とフーリハン・ローキーの2社が、香港で人員を増強している。
中国経済の低迷により人員削減が相次ぐ香港の投資銀行セクターにあって、不動産危機を背景とした債務再編案件が、数少ない雇用創出の機会を提供している形だ。
ロイターの集計では、香港に上場する中国の不動産開発企業、約20社がドル建て債でデフォルト(債務不履行)を起こし、債権者との債務再編交渉もしくは清算を必要としている。
A&Mは、1月末時点で中国事業の従業員が約260人と、1年前の200人から増えていることを確認した。同社のマネジングディレクター2人は先月、香港の裁判所から不動産大手、中国恒大集団の清算人に任命された。
フーリハンの広報担当者は、過去2年半で香港と中国のチームを50%余り拡大したと説明。「中国には継続的な成長機会があると信じており、現時点で新たなチームメンバー4人の採用に積極的に取り組んでいる」と述べた。
同社は中国恒大に加え、同業の融創中国の財務顧問を務めた。
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