- 2025/04/22 掲載
為替の急激な変動は好ましくない、安定して欲しい=経団連会長
[東京 22日 ロイター] - 経団連の十倉雅和会長(住友化学会長)は22日の会見で一時1ドル140円を割るなど円高が進行していることについて、為替の急変動は好ましくなく、できるだけ安定して欲しいとの見解を示した。
十倉会長は「(為替の)水準は経済のファンダメンタルズが示すものに将来収れんしていくというのはその通りだ」とした上で、「急激な乱高下はできるだけ避けてほしい。あまり急激な変動は経済にとって好ましくない」と述べた。
日米の閣僚級の関税交渉が先週始まり、今月下旬には閣僚級協議の第2ラウンドが行われることについては「歓迎したい」と述べる一方で、拙速な議論で結論に至ることがないようくぎを刺した。
十倉会長は「中長期的視野に立って議論を展開することが重要だ」とする一方で、 「短期的には、影響を受ける中小企業への資金繰り対策を切れ目なく行うことも必要になってくるだろう」とも述べた。
トランプ関税の影響が日本での賃上げの流れにどのように影響してくるのか問われ、十倉会長は「なにがしかの影響はあると思う。その結果はこれから出てくる」と述べた。
賃上げで妥結した企業の数が昨年より減っており、トランプ関税の行方を見定めようという動きがあるのではないか、とした。
トランプ関税を巡る混乱から、トリプル安に見舞われた米国経済については「ますます不透明感を増しておりトリプル安の状況がどうなるか、予断を許さない」と語った。
PR
PR
PR