- 2024/02/26 掲載
ラピダス取排水、環境配慮求める=地元漁業団体―北海道
次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京)の北海道千歳市への工場建設で、地元漁業団体などが近く北海道に対し、工業用水の取排水について環境に配慮するよう要請することが26日、関係者への取材で分かった。排水が計画されている千歳川はサケやマスが遡上(そじょう)する川で、影響の事前調査と評価などを求める。
要請するのは北海道漁業協同組合連合会など3団体。道は2027年の工場本格稼働後、安平川を水源とする苫小牧地区工業用水道から取水し、千歳川に排水する計画。漁連などは、川の水が混ざることでサケやマスが生まれた川に戻る際に感知している臭い成分が変わり、影響が懸念されると主張する。
半導体製造で使用する有機フッ素化合物「PFAS」についても、発がん性の疑いが指摘されており、排水中の濃度を可能な限り低減させるようラピダスに指導し、モニタリング調査の実施を求める。
【時事通信社】 〔写真説明〕公開されたラピダスの半導体工場の建設現場=1月22日、北海道千歳市
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