- 2024/02/26 掲載
中国人民元建て債、1月も海外勢保有拡大 トータルリターンに妙味
同月末時点で、中国の銀行間市場で取引されている債券のうち、外国機関の保有額は3兆8700億元(5376億6000万ドル)と、前月の3兆6700億元から拡大した。
市場関係者によると、資金流入の大部分は為替ヘッジによるものだという。
現在のドル/人民元1年物フォワードスワップはマイナス2691ポイントで取引されており、1年後に元が対ドルで上昇することを示唆。中国のオンショア債券のリターンはFXスワップを通じた通貨上昇分と合算されるため、米国債を保有するよりもトータルリターンが魅力的になる。
ナティクシスのアジア太平洋担当シニアエコノミスト、ゲーリー・ング氏は米中利回り差が広がっている限り、このようなスワップのインセンティブは存在するだろうと述べた。
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