- 2023/09/14 掲載
午前の日経平均は反発、3万3000円回復 米利上げ見送り観測受け
[東京 14日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比342円49銭高の3万3049円01銭と反発した。8月の米消費者物価指数(CPI)の結果を受け、米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で金利を据え置く可能性が強まったことで、東京市場でも買いが優勢となった。株価は9月7日以来1週間ぶりに3万3000円を回復した。
日経平均は219円高と堅調なスタート。その後も上げ幅を拡大し、株価は一時、前営業日比379円高の3万3085円86銭まで上昇した。原油高を背景にエネルギー株が買われたほか、米ハイテク株高を受け、指数寄与度の高い半導体関連株の上昇が目立った。
東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジストは「米CPIを無難に通過し、米長期金利が低下したことで、東京市場でもグロース(成長)株が堅調で相場をけん引した」との見方を示した。ただ、心理的節目の3万3000円を超えると利益確定売りも出やすいほか、来週には連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、後場にかけてさらに上値を追う展開にはなりづらいのではないか、とみている。
TOPIXは0.69%高の2395.17ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆8345億8400万円だった。東証33業種では、値上がりは石油・石炭製品や鉄鋼、精密機器など29業種で、値下がりは空運やゴム製品、海運など4業種だった。
個別では、東京エレクトロンが3.3%高、アドバンテストは1.4%高だった。2024年7月期の業績見通しが好感された鳥貴族は4.6%高で、年初来高値を更新した。一方、第3・四半期の営業赤字が嫌気されたエイチ・アイ・エスは6.3%安だった。
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