- 2023/09/14 掲載
中国株、海外勢が8月に149億ドル売り越し 15年以降で最大=IIF
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)が発表した外国投資家の証券投資動向によると、8月は中国株が149億ドル売り越され、2015年の統計開始以降で最大の資金流出を記録した。
中国の経済成長を巡る懸念が新興国市場全体に広がり、新興国市場からは合計で155億ドルが流出した。中国の債券は51億ドル売り越された。
投資家は、中国の景気低迷に加え、7月末時点で中国政府が新たな経済対策を打ち出さなかったことに失望。不動産セクターの新たな波乱も、投資家の心理を一段と悪化させた。
IIFのエコノミスト、ジョナサン・フォータン氏は新興国市場からの資金流出について「景気減速を防ぐ措置が懐疑的にみられている中で、(中国の)経済的試練を巡るマイナス心理」を浮き彫りにしたと述べた。
8月は中国を除く新興国市場の株式は66億ドルの売り越し。一方、中国を除く新興国市場の債券は111億ドル買い越された。
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