ＥＣＢ、あと「1─2回」利上げ必要に＝オーストリア中銀総裁

［３１日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は３１日、一段の利上げが必要になる可能性があると指摘した。この日発表された８月のユーロ圏消費者物価指数（ＨＩＣＰ）上昇率は市場の鈍化予想に対し、前月と同じ前年同月比５．３％だった。

ホルツマン氏はロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムで、政策金利据え置きのための証拠がまだ十分そろっていないと指摘し、９月１４日の理事会に向け、まだ意向は固まっていないものの、利上げに傾いているとした。

「まだ（金利の）最高水準には達していない。あと１回か２回利上げする可能性がある」と述べた。

現在３．７５％の中銀預金金利について「今年、４％超に引き上げ、インフレが減速すれば、２０２４年には引き下げが可能になるだろう。そうでなければ２５年まで待たなくてはならない」とした。

新型コロナウイルス危機対応の債券購入制度の償還資金再投資を２４年の期限よりも早く終了させることも早期に検討すべきだと述べた。