- 2023/08/31 掲載
午前の日経平均は続伸、米引き締め懸念が緩和 自動車株しっかり
日経平均は27円高と小幅続伸で寄り付いた後も上値を伸ばし、一時201円高の3万2534円85銭に上昇した。生産の回復が意識された自動車株の堅調な値動きや、値ごろ感から押し目買いの入ったインバウンド関連株の底堅さが目立った。
「手掛かりを欠く割に底堅い」(国内証券のアナリスト)と意識された。夏枯れシーズンにありながら前日には売買代金が3兆円超と想定外に膨らんだとして「海外勢が動き出している気配がある」(SMBC日興証券の太田千尋投資情報部部長)との見方も聞かれた。
中国国家統計局が発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7で7月の49.3から上昇。市場予想の49.4を上回った。中国関連株の一角は、発表後に一時強含んだ。朝方に発表された日本の7月の鉱工業生産指数(速報)は前月比2.0%低下し、2カ月ぶりのマイナスとなったが、相場への影響は限定的とみられる。 TOPIXは0.59%高の2326.94ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆3388億4300万円だった。東証33業種では、値上がりは輸送用機器や陸運、サービスなど30業種で、値下がりは証券と倉庫・運輸関連、鉱業の3業種だった。
トヨタ自動車やオリエンタルランドは堅調。JR東海は年初来高値を更新した。一方、ファナックやキーエンスはさえない。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1272銘柄(69%)、値下がりは471銘柄(25%)、変わらずは91銘柄(4%)だった。
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