- 2023/05/29 掲載
メバチマグロに漁獲枠=インド洋、日本は6%削減
刺し身などで人気のメバチマグロを巡り、インド洋で漁獲枠が導入されることになった。日本やインドネシア、欧州連合(EU)、台湾など漁獲量の大半を占める8カ国・地域に対し、2024年と25年の年間漁獲量に上限が設定された。一度に大量の捕獲が可能な巻き網漁の影響により、資源量が減少しているため。
30カ国・地域で構成するインド洋まぐろ類委員会(IOTC)が、今月8~12日にモーリシャスで開いた年次会合で合意した。日本の漁獲枠は年3684トンとなり、17~21年の平均に比べて6.0%削減することが求められる。
8カ国・地域以外は17~21年の平均レベルを維持する。26年以降は、資源評価に基づき3年ごとに見直す。
ただ、国内の流通量への影響は限定的となりそうだ。農林水産省の統計によると、他の海域も含めた日本の21年のメバチマグロ漁獲量は3万1530トン。主要な漁場である大西洋や太平洋では既に漁獲制限が実施されていることなどから、水産庁は「現状から大きな供給減にはならない」とみている。
【時事通信社】
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