- 2023/05/27 掲載
NY外為市場=ドル3週連騰、利上げ継続観測で 債務上限協議注視
当局者によると、債務上限を巡るバイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長の協議は、債務上限を2年引き上げる一方で、大方の支出を抑制する案で合意に近づいている。ただ、主要な問題での溝は埋まっていないもようで、合意に達するかどうかは依然不透明感が漂う。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.038%安の104.17。
CIBCキャピタル・マーケッツの北米FX戦略責任者ビパン・ライ氏は「債務上限を巡る交渉は過去24時間ほどの間に、少なくとも前向きなニュアンスを醸し出している」とし、為替市場にその影響が及んでいると述べた。
朝方発表された4月の米個人消費支出(PCE)価格指数は、伸びが前月比、前年比ともに加速し、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送り観測が後退した。
同指標発表後、ドル/円は6カ月ぶり高値を更新。終盤の取引では140.60円近辺で推移した。
ユーロ/ドルは0.11%高の1.0731ドル。欧州中央銀行(ECB)当局者によるユーロ圏インフレ動向に関する見解はまちまちとなっている。レーンECB専務理事兼主任エコノミストは26日、エネルギー価格の下落によりユーロ圏のコアインフレ率は低下するとの見通しを示した。また急速な賃金上昇は物価に過度な圧力をかけていないと述べた。
ポンドは0.26%高の1.2352ドル。英国立統計局(ONS)が発表した4月の小売売上高(数量ベース)は前月比0.5%増と、予想以上に増加した。
ドル/円 NY終値 140.62/140.65
始値 139.71
高値 140.72
安値 139.68
ユーロ/ドル NY終値 1.0724/1.0726
始値 1.0742
高値 1.0758
安値 1.0702
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