- 2023/05/27 掲載
米モデルナ、中国で法人設立 事業機会を模索
企業情報などを提供するデータベース「企査査(Qichacha)」を含めた中国のデータ提供企業によると、モデルナは5月24日に中国・上海に法人「モデルナ(中国)バイオテック」を登記した。資本金は1億ドル。
モデルナの広報担当者はロイターに対して「当社は(中国)市場に参入し、モデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)プラットフォームの力を中国の人々に提供する機会を探っている」と説明した。
モデルナはこれまで、中国本土には拠点がなかった。アジア展開の一環として香港にオフィスを2022年に開設した。
中国本土での拠点設立の背景には、モデルナの唯一の承認済み製品の新型コロナウイルスワクチンに対する世界的な需要が減退する中、売り上げの伸びが急速に鈍化している事情がある。
モデルナは中国へのmRNAワクチン販売に意欲的であると表明していた。しかし、中国政府は自国製の新型コロナワクチンだけを国民に接種させると主張し、モデルナや外国の同業他社はこれまでのところ締め出されている。
現地メディアの第一財経グローバルによると、モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は4月に上海を訪問し、上海への投資を加速して中国のパートナーと共に現地での研究開発に取り組むと述べていた。
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